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おぼろづき

月がおぼろになっている

潮の匂いが

こぼれるの

あなたはわたしを見ないけど

生きていくしかないのだわ


星が鳴るように、空を埋めているのに

もう見えない大人になって

わたしの声があなたを呼ぶのに

愛していると言っているのに


月が半分、闇に沈んで

わたしはあなたを探していた。

優しいあなたを、捜していた。

潮の匂いが、身体のなかを

巡っていくわ、哀しみ、悦び





posted by: 安田りさ | - | 22:08 | comments(0) | - | - |
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