●ある晴れた日

空に浮かんだ
時計の針と
原稿用紙の
文字たちが

透明の空気を吸って
大きく大きく

言葉を置き去りに
私を置き去りに

ディーゼル車は
黒い煙を吐き
緑のなかを走っていきました

ひとりぼっちのこいぬが
パンとミルクを欲しがって
駅のホオムにやってきました
posted by: 安田りさ | | 09:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

●光と戯れ言

わたしを置いて進み続ける


闇は心にとどまるのに

あなたはわたしをみて嗤う

わたしもあなたをみて笑う

光を取り込むため
わたしは硝子の破片をのみこむ

posted by: 安田りさ | | 15:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - |